今回紹介するのは、アドベンチャータイムの日本語版DVD(全22巻)です。

発売元は松竹で、2014年~2017年の期間にシーズン6までがDVD化されました。
今でこそATは、世間によく知られていますが(←たぶん)、2014年頃はCS加入者以外の知名度はまだまだ低く、そんな中でDVD発売元として手を挙げてくれたのが松竹だったのだそうです。
CSのみ知名度なしアドベンチャー・タイムDVD化。どのメーカーさんも「う~ん」という当然の反応。そんな中ツイッターを見た松竹さんが「一緒に育てましょう!」と。なので、ほんとーに皆さんのお陰なんです(T-T) pic.twitter.com/cYZA2uiwhk
— アドベンチャー・タイム【公式】 (@AdventureTimeJP) 2014年4月30日
私がATを見始めたのは2015年からなんですが、当初はこのDVDシリーズを買って観ていました。
その当時は、スカパーと契約してカートゥーンネットワークに加入して観るって選択肢は自分の中に無かったんですよね。アマゾンプライムビデオも日本でのサービスが始まったばかりの頃であり、VODとかCSチャンネルとかそういうサービス自体に馴染みがない時期だったので、とりあえずレンタルに置いてない観たい作品はDVD買う!というのが必然的な流れだったんでした。
同時期いっしょにATにハマってた姉と分担して買ったりしてましたね。自分はvol1とvol2は買うから、姉はvol3を買ってくれ!みたいな…。いろいろと当時を思い出します。

で、上記のとおり、シーズン6までしかDVD化されていません。
理由については、まあやっぱり売れ行きが厳しくてシーズン7以降は出せなかった…ということなんだろうと推測します。
「アニメDVD・BD売り上げまとめwiki」のデータを読むと、シーズン5あたりはもう1枚の初週売上が300枚とかいうレベルだったようです。
1枚が3,080円と安いとはいえない金額(それでもAmazonで買うときは値引きがあって2000円くらいだったかな?)だし、それを継続して買い続けてくれるファンは多くなかったんだろうと思いますね。
前置きはさておき、商品仕様などについて紹介しましょう。
ジャケットはこんな感じ。シーズン毎にデザインの方向性が違っていて面白いですね。もしシーズン7以降も出ていたらデザインはどうなってたのかな…。




次に音声。
こういう海外作品のDVDって原語も収録しているというのが多いと思うんですが…このDVDは残念ながら日本語音声のみです。
公式さんから説明されているのですが、英語音声や字幕の収録は予算が厳しくて無理だったんだそうです…。
歌を英語で聴きたい!といった需要は多いであろうだけに、残念ではありました。
これも、本当にすみません!収録は日本語音声のみとなります。 RT @6KOT2A @AdventureTimeJP 英語音声で日本語字幕を表示しての視聴は可能ですか?
— アドベンチャー・タイム【公式】 (@AdventureTimeJP) 2014年4月30日
すみません。字幕書き起こし(台本と実際の収録音は違うので)と音声トラック追加、その他の予算が確保できなかった為です RT @be_be_ma_ru @AdventureTimeJP なぜアドベンチャータイム日本語吹き替えDVDは英語版で字幕付きがないのでしょうか。
— アドベンチャー・タイム【公式】 (@AdventureTimeJP) 2014年5月7日
そして画質ですが、正直、あまり良くはないです。
それでもキャラが大きく映ってる場面はそこまで気にならないんですが、広角の画面になると細部のディテールが潰れているのが目立ちますね(↓の「教えの書」の群衆シーンなど)。
まあ、DVDの解像度というのは720×480pしかないので、画質周りはしょうがないかとは思います…。
それでもPS4とかアプコン機能付きの機器で再生すれば線はだいぶシャキっとしますよ。

と、なんだかネガティブな点ばっかり挙げているようですが、逆にこのDVDの良いところは何かというと、それは映像特典!
特に、日本語吹き替え版の声優さんたちがエピソードを鑑賞しながらおしゃべりする「座談会」や、質問に声優さんが答える「質問タイム」など、あまり知る機会のない声優さんたちのATへの思いや収録の裏話が聞けるという点でユニークな内容になってます。
※ただ、こういう声優さんの情報は頭に入れないほうが純粋にアニメを楽しめるという人もいると思うので、ちょっと好し悪しはあるでしょうね。
まあ「解説」みたいなかしこまった内容ではなく、「このシーンが好き」と盛り上がったり、時には「なんでアメリカはゾンビが人気なんだろう」と脱線したり、基本的にはゆるい雑談という感じですね。
ATは歌うシーンまであって大変なので、収録前に貰う台本に歌の仮歌CDが入ってるかどうかがドキドキするんだよ、という斎藤志郎さんの話など、現場の空気感が伝わってくるお話なんかがチラホラ聞けて面白かったです。
メンバーは朴璐美さん(フィン役)以外はシーズン毎に違うんですが、シーズン1では斎藤志郎さん(ジェイク)、シーズン3では田中理恵さん(バブルガム役)と太田哲治さん(ランピーやペパーミントバトラー役)、シーズン4では太田哲治さんと池田果奈子さん(ビーモ役)が登場してトークを繰り広げます。

シーズン1のDVDでは朴璐美さんが「マジックマンがずいぶん後にまた出てくる」 なんて、先の展開をちょっと明かしてて、まだ全貌を知らない当時はへぇ~と思ったものでした。
質問タイムも、「自分が演じてる以外で好きなATキャラ、そして嫌いなキャラは?」とか、ビーモ役の池田さんに「ビーモは、男の子と女の子どっちを意識してる?」と尋ねたり、なかなか鋭い質問がありますよ。
と~こ~ろ~が、この映像特典も(いよいよ予算が確保できなくなったのか)シーズン5以降のDVDには収録されなくなってしまいました!
そろそろマーセリン役の冠野さんやアイスキング役の丸山さんが座談会に登場するかな、なんて期待していただけに残念でしたね。
とはいえシーズン5・6は映像特典こそなくなったものの、ジャケットがリバーシブル仕様になってたり、他の部分で付加価値を出そうとしているのは感じられました。

というわけで、収録音声や画質面などは残念ながらベストとはいえない仕様ですが、しかし、ATの全盛期とも言えるシーズン6までをDVD化しているというだけでも、やはり意義の大きい商品。
ある意味、本編よりも声優さんたちの座談会などの映像特典のほうが、他所で配信などされていないぶん重要とも言え、特典目当てで入手してみる価値もあるかと思います。
ただし、出回っている枚数が後半の巻ほど少ないので、シーズン6のDVDなどはセル版(非レンタルアップ品)で集めようと思うと、中古でかなりの値段を覚悟しないといけなかったりします。
かように現状では、DVD化はシーズン6までで頓挫してしまっていますが、AT本編が完結した現在としては、やはりシーズン10までの全話を収録したDVD BOXを発売して欲しいところです。
…いや、欲を言うとより高画質なBlu-ray BOXを出してほしい!!
10年前よりはずっとATの知名度も高くなってるし、予算的に厳しいならクラウドファンディングでもしたらお金も集まりそうなんだけどな、と思ってるんですけどね。