ふるやの森

あまり他で扱われていない事柄、個人的に書き留めておきたい内容など

アドベンチャータイムのゲーム化第一弾「Adventure Time: Hey Ice King! Why'd You Steal Our Garbage?!!」感想&攻略メモ

 

ビーモのフィギュアは別売りだよ
ゲームの感想

アドベンチャータイムのゲーム化作品「Adventure Time: Hey Ice King! Why'd You Steal Our Garbage?!!」で最近遊んでいました。サブタイトルは、日本語で言うと「アイスキング!なんで僕たちのゴミを盗んだんだよ!」って感じでしょうか。
同じくアドベンチャータイムゲーム化である「ネームレス王国の3人のプリンセス」のように日本向けローカライズ版は存在しないので、英語表記の北米版でのプレイでした。

本作は「DS」と「3DS」の2種類のプラットフォームでリリースされており、私がプレイしたのはDS版です。日本の3DSに北米版の3DSソフトのカートリッジを差してもリージョンの関係で遊べないのですが、北米版のDSソフトの場合は、日本のDS・3DSでも起動できるらしいんですね。それで本作のDS版ソフトを入手し、持っているDSLLに差して試してみたところ、評判通りちゃんと遊ぶことができました(※全ての北米版DSソフトが日本のDSでも起動できるわけではないみたいです)

このソフト、アマゾンのマーケットプレイスでは取説箱付きだと現在結構なプレミア値がついてますが、今回はソフトのみの裸状態のものを数千円で購入することができて良かったです。(追記)現在は箱付きのDS版と、3DS版も所持しています。DS版と3DS版の違いについては後半にまとめてあります。

本作が発売されたのは2012年11月なので、ゲームに反映されているのはアニメのシーズン4くらいまでの内容となっています。

ドット絵のキャラクターを操作して敵を倒しステージの奥へと進んでいく、昔ながらの横スクロールアクションなのですが、「リンクの冒険」「夢の泉の物語」「ヨッシーアイランド」等、往年の名作アクションゲームへのオマージュを随所に感じさせつつ、アドベンチャータイムの世界がとてもよくゲーム化されてると思いました。

操作キャラはもちろんフィンとジェイク。フィンの背中にジェイクが背負われている見た目で、フィンは剣攻撃(あるいはパンチ)、ジェイクは低威力だがリーチの長いパンチが使えます。ジェイクは変身できるパターンがだんだん増えていき、ボートに変身して海を移動したり、傘になってフワフワ浮かんだり、ジェイクの能力をうまく使って先へと進んでいくことになります。主役はフィンでジェイクは飾り…なんてことにはならず、フィンとジェイクの二人で一緒に冒険している感覚がちゃんとあるのがいいですね。

橋に変身するジェイク!

グラフィックもアニメ本編が踏まえられていて、アニメに登場していたあれこれがゲームでも再現されていることに感激しました。実際にフィンを操作してアドベンチャータイムの世界を歩き回れるというだけで、嬉しくなってしまいます。

本当に、このゲームって敵キャラやアイテムといった細かいところまでアニメ本編からの引用で作られていて、小ネタが豊富なんですよ。

例えば、敵キャラを見ると、こちらの動きを真似っこしてくるクリスタル、アイテムを盗んでくる憎らしいノーム、キャンディピープルのゾンビ、邪悪な看板モンスター、巨大なイモムシキングなどなど、アニメに登場した個性的な面々がステージで待ち構えています。ほんの少ししか登場しないような、かなりマイナーなキャラも堂々と登場しているので、プレイしていて「誰だっけ?」と出典がわからないのもいくつかありました。このゲームをプレイした後でアニメ本編を見返すと、「ああゲームに出てきたのはコレか」というのがわかってまた発見があります。

 

スパゲッティやアイスクリームといった食品アイテムで体力が回復できるのですが、これも「Everything Burrito(なんでもブリトー)」や「Tree Trunks Pie(ツリートランクのパイ)」など、アニメ版でひときわ印象的だった食べ物が登場しています。「Royal Tart(ロイヤルタルト)」は回復アイテムで稀に使用時にマヒが発生するんですが、これは毒薬入りのタルトが混入してしまったという本編「伝説のロイヤルタルト」のストーリーを踏まえた仕様ですね(再現が細かい)。他にも「魔法使いになりたい」回に登場した高位の魔法使いの能力である「タイガーの爪(Tiger Claw)」や「美しい翼(Beauteous Wings)」が強化アイテムにあったり、あと「Brief case(書類用鞄)」ってアイテムもあるんですが、使うとビジネスマンたちが画面を走り抜けて敵全体を攻撃していく効果で、見た目に笑いました。

アイテムの元ネタ探しが個人的に楽しい

ストーリーはざっくり言うと、なにか悪さを企んでツリーハウスのゴミを盗んでいったアイスキングの後を追い、旅に出たフィンとジェイクがその道中で人助けをしていく…というような内容です。フィン、ジェイク、ビーモ、バブルガム、マーセリン、アイスキングといったメインキャラはもちろん、ツリートランク、ランピー、ネプター、スターチー、ナッツ公爵、レモングラブ、アイスキング、マローダー、パーティーゴッド等々シーズン4までの大体のサブキャラが登場しまくるのも嬉しいところ。ほとんどもう総出演の勢いです。オリキャラを出したりせず、基本アニメ本編のキャラだけでストーリーが作られているのが、ファンサービスとして嬉しいところです。

たくさんキャラクターが出てきます

本作はアドベンチャータイムの原作者であるペンドルトン・ウォード氏が脚本に参加しているだけあって、アドベンチャータイムの魂みたいなものがちゃんと入っているというか…シュールな展開やとぼけたノリが各所にあって面白いです。

ゲームの進行には直接かかわりない町のNPCも面白いセリフを喋ってくれるので、話しかけてみたくなります。めちゃ長い昔話をしゃべるハウスピープルの年寄りがいて、フィンとジェイクが途中で眠っちゃうとか。

おなじみフィンの問いかけ。ここでちゃんと答えないと…?

このゲーム、ちょっとしたテキストが面白いんです。カービィなんかに近いノリかな。回復アイテムであるアイスクリームの説明が「もしアイスクリームが嫌いというなら、あなたの意見は間違っています」だったり、フィンが振るう剣「スカーレット」はフィンのHP(ハート)が少ない状況だと使えなくなるんですが、そのことを「彼女は気まぐれな愛人で、あなたがロマンチックでないと出てこないでしょう」と説明していたり、ユーモアがありますよね。

全体に丁寧な作りで感心しますが、特にドット絵のアニメーションが素晴らしい!原作であるアニメ版にも負けてません。キャラのモーションが細かくて生き生きとよく動いてくれます。アイスビーストを倒した時に内臓が飛び散るアニメーションがやたらと詳細だったり、変なところで作りこみが丁寧さなのがウケました。ちなみにフィンを操作せずにほっておくと、ジェイクがふざけてフィンに目隠ししたり、フィンが帽子を脱いだりする光景が見られたりして和みます。2人の仲の良さが伝わってくるし、遊び心があっていいなあ。

帽子を脱ぐフィン

アクションゲームとしては難しすぎず・簡単すぎずで、いいバランスなんじゃないかと思います。体力制なので、ダメージを受けてもすぐにはゲームオーバーになりませんし、体力の最大値もストーリーが進むにつれ伸ばせます。
道中はわりとスイスイ進めるんですが、要所のボスは体力も多く、行動パターンを理解して対策を立てないと勝てないようになっています。ただし、ステージで手に入るアイテムはたくさんストックしておけるので、あらかじめ回復アイテムとかをたくさん集めて持ち込んでおけば、多少ゲームが下手でも物量で押し切れます。

音楽も印象的で耳に残るものでした。タイトル画面では、アニメのオープニングを元にしたオリジナルのボーカルソングが流れて、これがまたカッコイイ。

シンプルな絵柄でそもそもがゲームっぽい世界観のアドベンチャータイムと、レトロゲーム系の作風はやっぱり相性良いんだなあと思いました。

そんなわけで、アドベンチャータイムが好きな人にはぜひおすすめしたいゲームなのですが、難点を言うと、当然ゲーム中の表記が英語であることと、ボリュームがそこまで多いとはいえないことでしょうか。英語で書かれたメッセージを読みとくのに時間はかかるかもしれませんが、ゲーム自体は数時間くらいでクリアできてしまいます。フィンとジェイクを操作するのがほんと楽しいので、もっとステージ数がたくさんあるとよかったですね。

横スクロールアクションのゲーム化はこれ一作で終わってしまっているのが残念です。ナイトスフィアとか死の国とか火星とか、アクションゲームのステージにしたら面白そうな場所はまだまだ残されてますし、ハンソン・アバディアとかオーガローグとか、巨大ボス敵として映えそうな存在もまだまだいますから、続編は出てほしかったなと思います。そう感じるくらいには、本作は気に入りました。 

3DS版とDS版の違いについて

2024年2月、よ~やく3DSXL(※北米版の3DSLL)を入手したので、本作の3DS版をプレイできるようになり、DS版と3DS版ではどんな違いがあるのが調べてみました。
遊ぶ前はそんなに違いなんてないかなと思っていたのですが、これがなかなか、実際に比べてみると思った以上に相違点が多かったです。
以下、DS版と比較して気づいたことをまとめておきます。

 

3DS版は視野が広い!

見比べると差が一目瞭然ですね。3DS版のほうが広く見通せるので、敵の位置も確認しやすく、相対的に難度も低くなっています。

特に敵体力2倍のNew Game+では、ラストのシューティングバトルにかなり苦労した覚えがあったのですが、3DS版は画面が「広くなって弾が避けやすくなったためか、1発でクリアできました。

左:DS版(DSi LL
右:3DS版(3DS XL)

3DS版は立体視対応、背景グラフィックもゴージャスに!

3DS版のほうがDS版より背景のレイヤー数、描きこみが増えていて、立体視をオンにすると後景・中景・前景に分離して奥行きを感じられるようになっています。これに比べるとDS版のほうは背景がカットされていて貧相に見えてしまうエリアも一部あります。

左:DS版(DSi LL
右:3DS版(3DS XL)

・会話時のキャラクターの立絵が増えている

キャラクターボイスが増えている

3DS版のほうがBGMの曲数が多い!

これが一番驚いたかもしれません。おそらくDS版15曲なのに対して3DS版は28曲で、2倍近く収録曲数が違います。DS版だと一種類しかないような町のBGMが、3DS版だと地域ごとにちゃんと違ってたりするんですよね。アイスキングやバブルガムの登場シーン専用の曲もあったりします。

特に3DS版はDS版と違ってマーセリン戦とラストバトルがボーカル曲なのが嬉しい!

マーセリンとのバトルでは「Who's In Charge Here」という曲が流れるんですが、これが激しいメタル系のロックサウンドでカッコいい!最初歌ってるのはマーセリンの声優さんOlivia Olsonかと思ったらJessie Seelyという人なんですね。とてもよく似た声音でそれも驚きでした。

そしてラストバトルの曲「A Hero is Made」も名曲!歌っているのが日本でも知られてるCristina Veeだったのでまた驚きました。疾走感のあるカッコいい歌で、断然3DS版のほうがテンション上がります。

 

というわけで、どちらかを選べるなら、やはり3DS版を買うべきでしょう。
ただ、上に書いたように、3DS版はソフトといっしょに北米版3DS本体まで必要になってくるのがネックですが…。

攻略メモ 

以下、攻略に役立つ情報を書いておきます。

・世界各地に「WIZARD STAR」の入った特別な宝箱が置かれており、スター1つにつき、フィンの3つの能力値「Hearts」「Attack」「Speed」のうち1つを選んで成長させることができる。どの能力も成長の上限値は4。どの能力値もそれぞれ重要なので、ひとつの能力値に偏って成長させるより、均等に伸ばしていくのが無難なように思う。

「Hearts」…いわゆるHP。ダメージへの耐久力。

「Attack」…敵への攻撃力。

「Speed」…速度全般。攻撃モーションの速さ、フィールド上での移動速度など。

 

「WIZARD STAR」の入った宝箱の在りかは以下の通り。

①ホットドッグ王国の北、Tree Dungeonに移動するための通路。

②Tree Dungeonの内部。

③Tomb Dungeonの内部。

④キャンディ王国の、ナッツ公爵の城に移動するための通路(ジェイクがFIST SUMASHを使えるようになってからじゃないと取れない)。

⑤ハウスピープルの村から西にある、L字型に出っ張った半島の先にある洞窟(ジェイクが巨大化して壁を壊せるようになった後じゃないと行けない)。

⑥「ドア怪人のドア」の中にある通路。

⑦Cave Dungeonの内部。

⑧マローダーの村から南にある、L字型の離島の洞窟(ジェイクがボートに変身して海を移動できるようになってからじゃないと行けない)。

⑨マップ上でちょうど真ん中あたりにある離島の洞窟(ジェイクがボートに変身して海を移動できるようになってからじゃないと行けない)。

⑩アイス王国の南の小さい離島の通路(GLOWING SWORDを入手して氷の壁を溶かせるようになってからじゃないと取れない)。

⑪アイスキングの城にいく途中の洞窟の内部。

⑫アイスキングの城の内部。

 

・ツリートランクに「Apple(リンゴ)」を3つ持っていくと、「Tree Trunks Pie」と交換してくれる。このパイはHPを全回復できる破格の回復量なので、たくさん持っておくと心強い。AppleそのものはGrass landsのイモムシを倒したときに手に入ることがある。

 

・アイテムの「Cristal eye」は使うと一定時間「無敵」になれる。危機に備えて、大事に取っておこう。

 

・「Wad of Cash(現金の札束)」を3つ持っていると、ガチョウ店長が「Bomba(爆弾)」1つと交換してくれる。Bombaは敵に固定50ダメージを与える強力な攻撃アイテム。

 

・食品と調味料を足すことで、より強力な効果を発揮できることがある。例えばMilk shakeにSea saltを組み合わせると、「HP全回復+氷手裏剣」の効果になったりする。

(海外の方がまとめてくれた食品と調味料の調合リストは以下↓)

https://gamefaqs.gamespot.com/3ds/670222-adventure-time-hey-ice-king-whyd-you-steal-our-garbage/map/8257

 

・ゲームを一度クリアすると、そのセーブデータでは「New game+」が選べるようになる。アイテムとフィンの能力値は引き継いだままで、敵の体力が二倍に増えている状態で最初からプレイすることになる。さらに「New game+」をクリアすると、データロード画面の右下に「♬」マークのサウンドモードが追加される。

 

・データロード時に表示される達成率の「%」は、ゲームの進行度と、アイテム取得の状況で増えていくようだ。一部を除いてそこまで見つけにくいアイテムはないので、ステージをきっちり探索して宝箱等の全てのアイテムを漏らさず取得するようにすれば、100%が取れる(初対面のガチョウ店長がくれるBaby Shoesも達成率に含まれるので貰っておくこと)。

 

・ただしノーヒントで見つけるのは難しい隠しアイテム」もある(以下反転→レモングラブの「牢獄」には「Enchiridion(教えの書)」が隠されている。チェットが閉じ込められていた檻の上あたりに隠されており、Beauteous Wingsを使って大ジャンプすれば届く)。

マップ&簡易進行チャート

※キャラクターの居場所、アイテムの入手場所などについては以下のマップを参考にしてください。

(地図上の黄色の★マークはスターの宝箱があるステージで、「スパイラルスラスト」は回転斬りの能力が入った宝箱があるステージです)

・ツリーハウスからフィールドに出たら、ボロボロプリンセスに会いにいき「Raggedy Sock」を入手する。

・ツリートランクと会い「Raggedy Sock」と引き換えに「Shoofly Pie」を入手する。

・ハウスピープルの村でイヌを連れた女性と話し、「Shoofly Pie」と引き換えに「Torn Note(2 of 3)」を入手する。

・森で「BMO Map Cartridge」を入手する。

・北の野原に行き、ドニーを倒して「Parcel」を入手。

・ハウスピープルの村の郵便屋さんと会い「Parcel」と引き換えに「Torn Note(1 of 3)」を入手。

・同じくハウスピープルの村の左端にいるバブルガムに会い、「BMO Map Cartridge」と引き換えに下画面に世界地図が追加&「Torn Note(3 of 3)」を入手。

・同じくハウスピープルの村にいる保安官に会い「Torn Note」3つ全部と引き換えに「Ice King Riddlle」を入手。

・ツリーハウスに戻り、フィンのベッドあたりを調べて「Ice King Riddlle」と引き換えに「Scarket」を入手、剣攻撃が使えるようになる。

・Tree Dungeonに入り、途中の宝箱でジェイクの能力「EAR SHIELD(風や飛び道具を防げるようになる)」を入手。さらに深部にてボスの「Chainsaw bear」を倒して「Hot Dog Knight」を入手。

・ホットドッグプリンセスに会うと、「Hot Dog Knight」と引き換えに、ジェイクにブリッジ化能力が追加される。

・ジェイクのブリッジ化能力を使い、川を渡ってキャンディ王国のエリアに入る。

・ナッツ公爵に会って「Nut Son Birth Certificate」を入手。

・牢獄に行き、チェットと話して「Dessert Pizza」を入手&ワイルドベリープリンセスと話して「Wildberry Password」を入手。

・墓地にいるスターチーに会い「Dessert Pizza」と引き換えに「Starchy's Receipt」を入手。

・ハウスピープルの村にいるMr.Bank(銀行)と会い「Wildberry Password」と引き換えに「Wildberry’s Diary」を入手。

・キャンディ王国城でペパーミントバトラーに会い「Nut Son Birth Certificate」「Starchy's Receipt」「Wildberry Password」と引き換えに「Royal Decree」を入手。

・牢獄に行ってレモングラブと会い「Royal Decree」と引き換えに、囚われていた人々を解放&「Second Nut Son」を入手。

・ナッツ公爵に会い、「Second Nut Son」と引き換えに「Used Sponge」を入手。

・キャンディ酒場にいるチョコまみれの人物に会い「Used Sponge」と引き換えに「Gummy Dog」を入手。

・キャンディ王国城の医務室でDr.Ice Creamに会い「Gummy Dog」と引き換えに「Candy Key」を入手。

・医務室を出て右にあるカギのかかった扉の中に入り、フィンの能力「DOWN THRUST」を入手。ジャンプ中に「↓ボタン+Y(剣攻撃)」を押すと、剣の落下突きが使えるようになる。

・Tomb Dungeonに入り、途中の宝箱からジェイクの能力「FIST SMASH(巨大パンチでもろい壁を破壊できる)」を入手。さらに深部でボスバトルであるガンター100体斬りをクリアし、「Pantyhose」を入手。

・キャンディ王国城でバブルガムに会い「Pantyhose」と引き換えにジェイクの巨大化能力を入手。

・キャンディ王国に西側にある岩壁をジェイクの巨大化能力で壊し、Red Rock Passのエリアに入る。

・マローダーの村で、マローダーのリーダーを倒し、出現した宝箱を開けてジェイクの能力「UMBRELLA(ジャンプ時に長く滞空できるようになる)」を入手。

・マローダーの村から東にあるステージに行き、ボスの「キュートウォリアー」を倒し、出現した宝箱から「Ball」を入手。

・キャンディ王国に行き、墓地から少し南にあるステージに入り、深部の宝箱から「Candy Cane」を入手。

・グラスランドとキャンディ王国を隔てている川のすぐ下にあるステージに入り、宝箱から「Bonsai Tree」を入手。

・マローダーの村に行き、Music Bugを持っている3人のマローダーたちと話し、「Bonsai Tree」「Candy Cane」「Ball」と引き換えに、それぞれから「Bug(1・2・3)」を入手。

・「ドア怪人のドア」に行き、ドアの前にいる虫と話すと、「Bug(1・2・3)」と引き換えにBugの演奏が始まり、ドアが開いて先に進めるようになる

・ドアを抜けた北にあるCave dungeonに入り、途中の宝箱から「JAKE ROLL(輪っか状に転がって水面を走れるようになる)」の能力を入手。さらに、深部でボスのマーセリンを倒し、「DEMON HERAT」を入手。

・マローダーのリーダーと話して、「DEMON HERAT」と引き換えにジェイクがボート化能力を得る。

・Cave dungeonの北にある船着き場からジェイクボートによって海に出て、すぐ北にある船着き場からアイス王国に上陸する。

・アイス王国でスノーゴーレムと話し、「Cloud Babe Drawing」を入手。

・スノーゴーレムの小屋から西にあるクラウド王国の入り口に行き、番人と話し「Cloud Babe Drawing」と引き換えにクラウド王国に入る。

クラウド王国のパーティーゴッドと会い、ジェイクが高く伸びあがる能力を得る。

・ジェイクのボート化や伸び上がり能力を駆使して世界に四ヶ所あるCloud Zoneに入り、宝箱から「Cloud Pieces(1~4)」を入手する。

・再びクラウド王国のパーティーゴッドと会い、「Cloud Pieces(1~4)」と引き換えに「Ms. Cloud Golem」を入手。

・スノーゴーレムに会い「Ms. Cloud Golem」と引き換えに「Fire Wolf Pup」を入手。

・ファイヤー王国に行き、フレイムプリンセスと会い「Fire Wolf Pup」と引き換えに「GLOWING SWORD」を入手。剣攻撃で氷の壁を溶かせるようになる。

・アイスキングの城に行き、深部でラストの3連戦をクリアするとエンディング。

 

【アドベンチャータイム】ウー大陸の食べ物は火星からやってくる?

これまた海外サイトを読んでいて面白いと思った話を紹介します。

47話Aパート「火星の子どもたち」では、フィンがトランスポーターで火星に向かう途中、宇宙空間になぜか大量の食べ物が浮かんでいるのを目撃するという謎のシーンがありました。

Madman Entertainment/『Adventure Time: The Complete Collection』より
(C)Cartoon Network.A TimeWarner Company.

19話Bパート「伝説のロイヤル・タルト」のラストでも、宇宙空間をドーナツやカップケーキなどのお菓子が流れていく映像があったりしました。

Madman Entertainment/『Adventure Time: The Complete Collection』より
(C)Cartoon Network.A TimeWarner Company.

この火星と地球の間に浮かんでいる食べ物はいったいなんなのか。

29話Aパート「13歳のプリンセス」に、関係ありそうな気になる描写があります。

レモングラブの食事シーンで、オリジナル版の会話だと「この食べ物はどこから来たのか?」と質問されたペパーミントバトラーが「food comes from ma…」と言いかけるセリフがあり、このセリフは「食べ物は火星(Mars)から来た」ということを言っていたんじゃないか?と想像されるのです。

Madman Entertainment/『Adventure Time: The Complete Collection』より (C)Cartoon Network.A TimeWarner Company.

つまり、キャンディ王国ひいてはウー大陸では、どういうルートか火星から来た食べ物が流通していて、それがあの宇宙空間を漂っているアレなんじゃないか、と考えられるわけです。

もっと後のエピソードで、さらにそれを裏付けるような描写があります。

140話Aパート「火星の迷路」の冒頭、フィンは大量のゆで卵をお店から買って帰ってきています。日本語吹き替え版だと、フィンは「店にあるだけ買ってきた」と言っているのですが、オリジナルだと「It's all they have at the store」で、「店にこれしか売ってなかった」というニュアンスのほうが正しいようです。

その後、フィンとジャーメインがトランスポーターで火星へ向かうことになりますが、そのとき宇宙空間には卵ばっかりが浮かんでいるのです。

Madman Entertainment/『Adventure Time: The Complete Collection』より
(C)Cartoon Network.A TimeWarner Company.

つまり、このシーンが意味しているのは「ウー大陸のお店・少なくともフィンが買い物しているお店で売っている商品は、宇宙空間に漂っている食べ物から調達したものを売っている。この時宇宙空間には卵しかなかったので、だからお店も卵しか売るものが無くなっていた」ってことなんじゃないかと解釈できるのです。

とはいえ、結局なぜ食べ物が宇宙に漂っているのかは謎ですが、過去に宇宙船に積まれていた食料が散らばってしまったとか、火星側が何らかの理由で食べ物を宇宙へ流しているとか…そんなストーリーが思いつくところでしょうか。ドーナツとかカップケーキの巨大さの理由は、なんだか想像もつきませんが…。

 

オーバー・ザ・ガーデンウォールのパイロット版「Tome of the Unknown」翻訳メモ

youtu.be

「オーバー・ザ・ガーデンウォール」のパイロット版「Tome of  the Unknown」はyoutubeで無料で見ることができますが、吹き替え版や日本語字幕はありません。そこで、セリフを書き起こして日本語に訳してみることにしました。

書き起こしはyoutubeの字幕自動生成機能を利用して抽出したテキストをベースに、自分でもセリフを聞き取ったりして修正を加えています。

ちなみに、このパイロット版は正式シリーズ化した「オーバー・ザ・ガーデンウォール」とキャラクターのイメージなどほとんど違わないように見えますが、ストーリーの前提が結構異なっています。「Tome of Unknown」と呼ばれる不思議な本に記された物語を、ワートとグレッグたちが体験していく…というようなストーリーだったようです。

 

※間違いや改善のご意見がありましたら、コメント欄で教えて頂けると助かります。


 

somewhere. lost in the clouded annals of history lies a place called the unknown.where long forgotten stories are revealed to those who travel through the wood.

<ナレーション>いずこかに…薄暗い歴史の中に埋もれてしまった「名も無き地」と呼ばれる場所がある。長く忘れ去られていたこの物語を明らかにするのは、森を旅する者たちだ。

 

here we come upon beatrice wirt and gregory. wandering onwards seeking to find a strange book. containing all that has ever been forgotten.

<ナレーション>ここで私たちは、ベアトリス、ワート、そしてグレゴリーと出会う。
さまよい歩いた先に、不思議な本がある。これまで忘れ去られてきたもの全てを含んでいる。

 

(森のなかを行くワート、グレッグ、カエル、ベアトリス)

wirt:searching for the "tome of the unknown" sure requires a lot of walking.
ワート:『名も無き書』を探すのに、たくさん歩かないといけないんだな。

beatrice:we'll be there soon enough.
ベアトリス:すぐに着くわよ。

greg:maybe we could ride on a goose.
グレッグ:ぼくたちガチョウに乗れたりするかもね。

wirt:probably too small greg.i think a horse would probably work better or meybe all we need to do is like…
ワート:ガチョウは小さすぎるぞグレッグ。馬の方がうまく乗れるだろうし、僕たちがやらなきゃならないのは…。

グレッグの姿が消えている)

wirt:hey! where'd greg go?

ワート:ねえ!グレッグはどこに行った?

 

(グレッグの叫び声が聞こえてくる)

wirt:Greg!

ワート:グレッグ!

(駆け出したワート、グレッグの声が聞こえてくる家にたどりつき)

wirt:Greg!

ワート:グレッグ!

(家の門を開けて敷地に入ると、庭でグレッグがリンゴを食べている)
wirt:Greg! are you what's?
ワート:グレッグ!おまえどうしたんだ!

(笑顔で叫ぶグレッグ)

wirt:why are you screaming?
ワート:なんで叫んでるんだよ?

greg:because look what i found a bunch of vegetables shaped iike a car.we're one step closer to finding a goose!
グレッグ:車の形をした野菜の束を見つけたんだよ!ぼくたちガチョウを発見するために一歩前進したね!

(戸惑うワートをしり目に、グレッグは野菜カーのクランク棒を回している)

wirt:ah what?
ワート:何やってるんだ?

greg:you can crank it and you can eat it.
グレッグ:回すこともできるし、食べることだってできるよ。

(ワートも野菜カーに近寄って、ハンドルやレバーを触ってみる)

wirt:how in the...greg! this is amazing. it works.
ワート:一体全体…グレッグ!…これは素晴らしいぞ。やったな。

greg:huh? yeah.

グレッグ:えっ?うん!

wirt:this is amazing 
ワート:これは素晴らしいぞ。

greg:if you like that you should see the man.
グレッグ:それが気に入ったんなら、あの人に会わないと。

wirt:what man?
ワート:どの人だい?

greg:the vegetable man.
グレッグ:野菜の人。

 

(野菜でできた身体を持つ男ジョンが、歌をうたいながら庭へと入ってくる。ジョンの歌を聞いて、グレッグとカエルは踊り出し、庭の猫は涙する)

john:Can't you see I'm lonely?
ぼくが孤独なのがわからないかい?

Lonely as can be
このうえなく寂しいんだ

for I'd want you only
ぼくが欲しいのはあなただけだから

There's no one else for me
ぼくには他に誰もいない

And you know it
あなたも知っているだろう

Sometimes, Dear, I wonder
時々優しくて ぼくは不思議に思う

Why you keep away
なぜあなたは遠ざかるのか

Leaving me so lonely
1人残された僕は孤独で

Lonely night and day.
昼も夜も寂しいよ

 

(拍手するワートたち)

john:oh that's enough that's enough now.now what are you folks doing out here in the middle of nowwhere listening to paul john crops singing his sad songs to himself.
ジョン:ああ、もう十分だよ、もう十分だから。さて、君たちはこんな田舎で、ポール・ジョン・クロップスが彼のために歌う悲しい歌を聞きながら、何をしてるんだね?

wirt:acutually we were just about to take off in this nice vegetable car.
ワート:ちょうど、このカッコいい野菜カーで出発するところだったんです。

John:you mean my vegetable car?
ジョン:君が言ってるのは、ぼくの野菜カーのことかい?

wirt:i…can we have it?.
ワート:…これ、ぼくたちがもらってもいいでしょうか?

John:hold on! i myself always had a mind to drive this clunk into the big city and leave this lonely old country life behind.maybe find a gal who liked my company.but that ain't in the cards for me i suppose.

ジョン:ちょっと待った!ぼくはいつも、このオンボロ車に乗って大都市に繰り出して、孤独で古くさい田舎の生活を後にしたいと思ってたんだ。そして、もしかしたらぼくと一緒にいるのが好きな女性が見つかるかもしれないってね。でも、それはぼくには無理な話だな。

wirt:uh.we could bring you to the city and if you to stay there then we can keen the car?
ワート:あー…。町までお連れしますし、もし滞在するんだったら、そのあいだ車をお預かりしますけど?

John:well.yes i could give it a go.
ジョン:そうだな…行くとするか。

greg:do they have geese in the big city?
グレッグ:大都市の人ってガチョウを飼ってるの?

John:i never heard there ain't geese in the big city.
ジョン:大都市にガチョウがいないなんてことは、聞いたことないね。

greg:to the city!
グレッグ:町へ行こう!

 

with everyone in agreement they all climbed into the old vegetables. waved goodbye to the garden cat.and drove off down the road towards town.

<ナレーション>皆は意見が一致して、古い野菜に乗り込んだ。庭の猫にさようならと手を振り、町に続く道を走り去っていった。

 

(野菜カーで町へと走り出したワートたち。だんだん夜が近づいて暗くなってくる)

beatrice:don't crash wirt.don't crash...
ベアトリス:ぶつけないでよ、ワート。ぶつけないでね…。

john:john crops goes to town.
ジョン:ジョン・クロップスは町へと繰り出すぞ。

wirt:so john crops…uh…do you have like internal organs?
ワート:それでジョン・クロップス…きみには内臓みたいなものはあるの?

john:well...i don't rightly know to be honest.
ジョン:うーん…正直言ってよくわからないんだ。

wirt:yeah! okay.
ワート:ああ!わかったよ。

john:hey now. I do believe we should be coming up town shortly.
ジョン:そろそろ町に着くはずなんだけどな。

wirt:already all I see around here our farms.
ワート:このあたりは農地しかないよ。

(眼前にカラスの群れが現れ、大声であわてるグレッグ。カラスを避けようとした野菜カーは道をそれて畑につっこみ、カカシに衝突して止まる)

wirt:shoot.everybody out I gotta fix it.
ワート:ぶつけちゃった。みんな降りて。ぼくが修理する。

(野菜カーからおりたグレッグ、あたりの畑を見回す)

greg:so this is the big city. I wasn't expecting it to look so much like the opposite of a big city.
グレッグ:ここが大都市なんだぁ。「大都市」と正反対みたいに見えるものだとは、思ってなかったなあ。

john:no. over here this is a big city.
ジョン:違うよ。大都市はこっちだ。

(ジョンが畑の作物をかきわけると、ジョンと同じような野菜人の住む町が見えてくる。広場ではバンドが音楽を演奏し、野菜たちが憩いのひとときを過ごしている)

john:look at the fine ladies and gents putting on to put on.
ジョン:上品な紳士淑女たちの着こなしを見たまえ。

beatrice:too bad you have to go fix the car.
ベアトリス:残念だけど、あんたは車を修理しなきゃいけないわね。

 

so while wirt and Beatrice set to work repairing their vehicle.
<ナレーション>それで、ワートとベアトリスは車の修理に取り掛かった。

(野菜カーのタイヤを外して確認するワート)

wirt:cucumber. 
ワート:キュウリか。

beatrice:taste it.
ベアトリス:味見してみて。

(ワート、舌を出して舐めてみようとする)

 

Gregory and John crops took in the sights of the big city.

<ナレーション>グレゴリーとジョンは、大都市の景色を眺めていた。

 

greg:what do you think?
グレッグ:どう?

john:i'm thinking it's a my upscale for the likes of me.
ジョン:ぼくみたいな者には高級すぎると思うな。

greg:yeah.i don't see any geese.
グレッグ:うん。ガチョウが見当たらないね。

john:you know maybe i'd better just go on back home where i belong.

ジョン:たぶん、ぼくは自分の家に帰ったほうがいいんだと思う。

(よそ見をしていたジョン、キャベツレディとぶつかる)

john:oh beg your pardon man.
ジョン:おっと失礼いたしました。

(紳士的に謝罪するジョンを見て、微笑むレディ)

 

経営者:ladies and gentlemen!ladies and gentlemen your attention please.the management regrets to inform you that tonight's entertainm­ent has come to an end due to unforeseen circumstances.

経営者:ご来場の皆様!経営陣は、不測の事態により今夜のエンターテイメントが終了しましたことをお詫び申し上げます。

(バンドのメンバーであるトウモロコシが、頭に花がポンポンと咲いて気分悪そうにしている)

経営者:that is unless someone in the audience can play a hot rythm.
経営者:けれども、ご観客のどなたかにホットなリズムを演奏して頂けるのなら、その限りではありませんが…。

 

greg:That's you Crops! Go croon a tune under the moon with a raccoon, eating prunes with a spoon in a balloon with baboons watching cartoons!
グレッグ:それは君だよクロップス! ラクーンと一緒にムーンの下でチューンをクルーンして、カートゥーンを見ているバブーンと一緒にバルーンに乗ってスプーンでプルーンを食べよう!(アライグマと一緒に月の下で歌をうたって、漫画を見ているヒヒと一緒に気球に乗ってスプーンでプルーンを食べよう!)

john:me? 
ジョン:ぼくが?

ladie:why,sir, you're a musician?

レディ:どうして?あなた様は音楽家なんでしょう?

john:well shucks.I do play a little.
ジョン:ええ…まいったな。たしなむ程度ですよ。

(彼女が笑い、ジョンも嬉しくなる)

 

meanwhile.

<ナレーション>一方その間に…。

 

(修理のため車体の下に潜り込んでいたワート、出てくる)

wirt:I'm stumped. it's all just vegetables to me.
ワート:困ったな。僕にとってはただの野菜としか思えないよ。

beatrice:I'll say.you don't even know how to start the engine.
ベアトリス:まったく。あんたって、エンジンのかけ方も知らないのね。

wirt:I do know how to start the engine. you just...Oh!
ワート:エンジンのかけ方は知ってるよ。きみって、ただ…あっ!

(ワート、クランク棒の存在に気づき、棒を回す)

 

off they went to find Gregory without realising the havoc. they were bringing with them.
<ナレーション>ワートたちは大混乱には気づかず、グレゴリーを探しに行った。ワートたちは「彼ら」を連れてきてしまったのだ。

(ワートが野菜カーで走り出すと、カラスの群れが遠くから飛んでくる)

 

(ワートたちが広場に着くと、空はカラスでいっぱいになっている)

wirt:that's a lot of crows.
ワート:カラスの大群だ!

 

(カラスたちが地面に降りてきて、野菜人たちを脅かし始める)

wirt:the crows are landing! 
ワート:カラスが上陸してきた!

 

(さらに七面鳥までもが現れる)

beatrice: ※

※このベアトリスのセリフがよくわかりませんでした。「~face!」と言っているようなのですが…。

wirt:oh heck no.
ワート:なんてこった!

(転回して走り出す野菜カー)

 

(広場に座ってがっかりしているグレッグと、カエル)

greg:not a single goose in the whole city.doctor.
グレッグ:町のどこにも一羽のガチョウもいないよ、ドクター。

(グレッグを迎えにワートたちが野菜カーでやってくる)

wirt:greg! get it! we're leaving!
ワート:グレッグ!乗って!出発するぞ!

(ためいきをつきながら乗り込むグレッグ)

wirt:where john crops?
ワート:ジョンクロップスはどこだ?

greg:near the thing with cabbage ladie.
グレッグ:キャベツレディの近くだよ。

 

(鳥たちの襲撃のさなかジョンとバンドは演奏を続けており、ジョンの歌にキャベツレディがうっとりとしている)

john:So shine on Shine on harvest moon,up, in the sky...

ジョン:秋の月は空高くに輝いて…


wirt:john!  we're leaving!
ワート:ジョン!出発するよ!

 

(ワートの声が届かず、いっしょに歌い続ける二人)

john&ladie:I ain't had no lovin' since may..,(聞き取れず)…july

ジョン&レディ:5月………か7月以来、ぼくは愛されていない…

※歌詞を検索するとここの箇所は「I ain't had no loving since January February, June or July」なのですが、このパイロット版ではどうも「since may」と言ってるように聞こえます。また、mayの後の歌詞がセリフと被っていてよく聞き取れませんでしたが、最後はやはり「july」のようです。

 

beatrice:he seems happy enough. let's just go.
ベアトリス:彼は幸せそうよ。さあ、行きましょ。

wirt:no we can't just...
ワート:いやそんなことはできないよ…。

(背後でカラスが威嚇してきて、ワートも慌てて承諾する)

wirt:yep! okay.

ワート:うん、わかった。

 

(ワートたちは野菜カーで走り出すが、ワニやカラスや七面鳥に取り囲まれて野菜カーが食われてしまう。必死で防ごうとするワート)

wirt:no no no don't eat it! stop!
ワート:だめ、だめ、だめ、食べるんじゃない!やめろ!

(何かに気づいたグレッグが、車を降りて畑の中にはいっていく)

wirt:stop! hey where greg go? 
ワート:ねえ!グレッグはどこ?

beatrice:just jumped out to the car and ran off.
ベアトリス:車から飛び降りて、逃げたわ。

 

(グレッグの叫び声があたり一面に鳴り響く)

wirt:greg!

ワート:グレッグ!

 

(ワートもグレッグを追って畑の中を駆けてゆく)

wirt:greg! greg!....

ワート:グレッグ!グレッグ!…

 

(なおもグレッグの叫び声は続き、鳥たちをおののかせる)

wirt:greg!

ワート:グレッグ!

 

(ようやくワートがグレッグを見つけると、グレッグは叫び声をあげながら両手を振って喜んでいる)

wirt:what what?

ワート:なんだ、どうしたんだ?

greg:goose.

グレッグ:ガ・チ・ョ・ウ!

(グレッグは乗れるくらい大きなガチョウを見つけたのだった。ワートとベアトリスはホッとして笑い合う)

 

and that's just about where our story ends. the crows and animals were terrified.leaving the city never to return.

<ナレーション>これで、私たちの物語は終わりだ。カラスや動物たちは怯え、町を離れて二度と戻ってこなかった。

(グレッグの叫び声におびえて逃げ去っていく動物たち)

 

John crops and his girl moved back to the country. where life was a little more peaceful. 

<ナレーション>ジョン・クロップスとその妻は、田舎へと戻った。もう少し平和に暮らせる場所へと。

(野菜カーに座って仲睦まじい様子のジョンとキャベツレディ)

john:see you around folks .
ジョン:また会いましょう、みなさん。

 

and wirt Gregory and Beatrice and goose traveled onwards deeper and deeper into the unknown.

<ナレーション>そしてワートとグレゴリーとベアトリスとガチョウは、「名も無き地」を、奥へ奥へと進んでいった…。

【アドベンチャータイム】「フィンの父親が偉大な戦士」だったボツシーンを読む

フィンの実の父親マーティンは、監獄「シタデル」に収監されている罪人として、初登場します。

もともと、マーティンがシタデルにいることをフィンに教えたのはビリーでした(「ビリーのリスト」回)。これを謎に感じた人は多いと思います。どうしてフィンの父親がシタデルにいることを、ビリーが知ってるわけ?もしかしてマーティンをシタデルに送ったのはビリーだったの?…というのは想像しますよね。

実は、シーズン4の最終回「悪い夢」の初期構想では、フィンの父親をビリーがシタデルに送りこんでいたことが示されるはずだったようなのです。

アドベンチャータイムのストーリーボードは無料で数多くが公開されており、「悪い夢」のストーリーボードを見て見ると、ボツになった「フィンの父親」について語られるシーンが確認できます。

(↓こちらのページ)

www.scribd.com

 

ボツになったシーンは、教えの書が起動しブッコがプリズモのいる「時間の部屋」についての解説を喋り、ビリーに憑依したリッチが「そこにリッチを閉じ込める」と言ったその後に続く予定でした。

ストーリーボードに割り振られているナンバーでは143~155あたりです。

 


 

「"The Lich" Storyboard」より

(シタデルのホログラム映像を指さすビリー)

BILLY:and send him here to kill him.

ビリー「そしてリッチを殺すため、ここに送り込むんだ」

Booko:ONE OF THE MOST COMMONLY AccessED DIMESIONS, BY WAY OF MAGIC PORTAL DIMENSION CALLED THE CRYSTAL CITADEL! THE ABSTRACT SPACIAL MATRIX OF THE CRYSTAL CITADEL MAKES IT EASY TO ENTER BUT NEARY IMPOSSIBLE TO LEAVE.

ブッコ「魔法のポータルによって出入りする数ある次元の中でも、最もよく使われるものの1つに、クリスタル・シタデルと呼ばれるものがあります。抽象化された特別な空間であるため、クリスタル・シタデルに入るのは簡単ですが、出るのはほぼ不可能です」

 


 

「"The Lich" Storyboard」より

(剣を持った屈強な戦士が、ビリーらしき手によってポータルに押し込まれ、シタデルに送り込まれるホログラム映像が流れる)

Booko:FOR EONS THIS DIMENSION HAS BeeN USED AS A PRISION TO HOLD THE MOST DANGEROUS CRIMINALS IN THE MULTIVERSE YEARS AGO GREAT WARRIOR OF OOO WAS UNLAWFULLY CAST INTO THE CRYSTAL CITADEL

ブッコ「この次元は何年も前から多元宇宙の最も危険な犯罪者たちを収容するための監獄として使用されてきました。 何年も前にウー大陸の偉大な戦士は、不当にこのクリスタルシタデルに投げ込まれたのです」

 


 

「"The Lich" Storyboard」より

booko: AND TO THIS DAY REMAINS LOCKED IN BATTLE WITH THE INMATES

ブッコ「そして、今日もなお、戦士は閉じ込められたまま収容者たちと戦っています」

 


 

「"The Lich" Storyboard」より

BILLY:THAT'S YA DAD

ビリー「それが君の父親だ」

FINN:Wuh?…

フィン「えっ?」

 


 

「"The Lich" Storyboard」より

FINN:WAIT WAIT…MY DAD IS JAKE'S DAD.

フィン「待って、待ってよ。僕のパパは、ジェイクのパパだ」

JAKE:FINN

ジェイク「フィン」

 


 

「"The Lich" Storyboard」より

(フィンのそばに寄るジェイク)

JAKE:PoPs and MA’AMS Found you IN THE FOREST… You WERE ABANDONED AND SITTING ON POO…

ジェイク「パパとママは、お前を森で見つけたんだ…捨てられて、うんちの上に座っていたのをよ…」

 


 

「"The Lich" Storyboard」より

(驚いたフィン、表情を失い)

 


 

「"The Lich" Storyboard」より

(ジェイクの鼻に触れて)

 


 

「"The Lich" Storyboard」より

(これは夢か?と自分の頬をつねってみる)

 


 

「"The Lich" Storyboard」より

(渋い表情のフィンをハグしようと、手を伸ばすジェイク)

 


 

「"The Lich" Storyboard」より

(フィンをハグするジェイク)

JAKE:WE'LL ALWAYS Be BROTHERS

ジェイク「いつまでも兄弟でいような」

JAKE:It's kinda crazy that you DIDN'T FIGURE IT OUT ON YOUR OWN

ジェイク「お前、自分では気づかなかったなんてよ、どうかしてるぜ」

 


 

「"The Lich" Storyboard」より

FINN:THANKS

フィン「ありがとう」

 


 

「"The Lich" Storyboard」より

JAKE:I LOVE YOU MAN

「愛してるぜ、相棒」

FINN:I LOVE YOU TOO MAN

「僕も愛してるよ、相棒」

 


 

 

以上が、ボツになったストーリーボードでした。この後は、完成した映像と同じで、フィンたちがバブルガムの宝石を取りに行くシーンに繋がっています。

こうしてボツシーンを確認してみると、「フィンの父親がシタデルに収監されている」「リッチの目的はシタデルに行くことだった」という部分については、その後「ビリーのリスト」「目覚めの時」「シタデル」までの一連のエピソードに再利用されているのがわかります。

興味深いのは、ボツシーンではフィンの父親が「偉大な戦士」とされていて、実際に登場したフィンの父親マーティンの設定とは大きく異なることです。おそらくですが、当初の構想ではフィンの父親は「強くて偉大な正義の戦士」という王道的なキャラクターを考えていて、でもそういうのってありがちだからやめてしまったんじゃないかと思います。その代わりに考えられたのがマーティンみたいな人格破綻者の悪人だとすると、何とも極端な変更ですが…。

そして、重要なのは、ホログラム映像に「ビリーらしき手がフィンの父親をシタデルに送り込んでいる」表現があることでしょう。ストーリーボードには「BILLY'S HANDS?」とやや曖昧な説明がされていますが、「なんでビリーがフィンの父親がシタデルにいることを知ってるのか?」という点から考えても、やはりビリーがフィン父をシタデルに収監した張本人なのだと思います。

結局このシーンはボツになってはいますが、「ビリーのリスト」回でマーティンがシタデルにいることをビリーが知っていたのも、ボツシーン同様ビリーがマーティンをシタデルに送り込んでいたから…と解釈するのが自然に感じます。

「悪い夢」からなんでこの一連のシーンがボツになったのかを考えてみると、プリズモの登場とリッチの悪だくみに加えて、さらにシタデルとフィンの父親の話までこの時期に登場させるのはストーリーを詰め込み過ぎと判断されて、フィンと父親の件はもっと後に回すことになったんじゃないかなあと想像してます。その過程で、フィンの父親像も変更されたのではないでしょうか。

シタデルの造形もその後アニメに登場したのとは違っていますし、シタデルが「入るのは簡単で、出るのが難しい」と語られているのも、実際にアニメに登場したシタデルの設定とは違います。ストーリー構想の練り直しが色々とあったようです。

【海外漫画紹介】「BAGS (or a story thereof)」Patrick McHale・Gavin Fullertonほか

私はアドベンチャータイムと同じくらい「オーバー・ザ・ガーデンウォール」が大好きで、「OTGW」の監督であるパトリック・マクヘイル氏が原作を書いたグラフィックノベルがあるのを知り、面白そうなので買ってみたのですが、これが期待を裏切らず良かったです。

タイトルは「BAGS (or a story thereof)(袋、あるいはその物語)」。

Archaia社より、2019年7月23日に発売されました。

まえがきには、この本が出版されるまでのいきさつが書かれていました。

マクヘイル氏はアニメーションの仕事を今後も続けたいのか悩んで別の道を模索していた時期があり、その時に奥さんから小説家になってみたらどうかと提案されたのだそうです。本当に小説家として生計を立てるならすごい速さでたくさんの文章が書けなければならないだろうと考え、そんなことが自分にできるものか証明するために、1週間以内で完成させると期限を決めてはじめて書き上げた小説がこのグラフィックノベルの原型らしいです。

友人にこの小説のサウンドトラックを作ってもらうと思いついたところで「OTGW」のパイロット版を製作する機会が訪れたためその計画は中断し、「OTGW」が完成したのち、やっと「Bags」の本とサウンドトラックが完成して世に出たそうです。

そして編集者の人から小説を漫画化することを提案され、ギャビン・フラートン氏が翻案と漫画化を手掛けて、できあがったのがこのグラフィックノベルとなっています。

ストーリーを少し紹介します。

主人公のジョン・モッツという男が、飼い犬のベスがいなくなっていることに気づいたところから始まります(こんな外見だけど、ジョンは子供ではなく大人です)。

ベスは家のどこにも見当たらず、ジョンは探しに外に出ます。

「誰かがベスを盗んだのかもしれない」と思い警察官へ訴えようと考えますが、警察官は不在、次に、アドバイスをするのが好きなセイウチに助言を求めに行きますが、セイウチが言うことはよくわからない内容で、ベスの捜索には役立ちません。

そうしていると、乱暴そうな子供たちから「おじさんの犬が森の中へ入っていくのを見たよ」という情報を得たジョンは、急いで森の中へわけいります。

森の空き地にあったのは、屋根瓦は肩甲骨、雨戸は肋骨、ノッカーは人間の頭蓋骨で作られている「骨」でできた不気味な家でした。骨が好きだったベスはもしやこの中に…?

「待て、ジョン」。呼び止める声のほうを振り返ると、警察官の姿がありました。警察官にとってこの家の存在はどうやら秘密であり、ジョンがこの家に入ることをひどく恐れていました。

警察官は秘密を知ってしまったジョンを排除しようとする素振りさえ見せますが、ジョンが隙をついて家の中に入りこむと、あきらめて去っていきました。

虫の羽音があちこちから聞こえてくる、真っ暗な屋内。

そこにいたのは、悪魔でした。

「怖がることはない、君が遊びにきてくれてうれしい」「あなたは誰?」「悪魔だよ。でも悪いものじゃない」。

「私は君の犬がどこにいるか知っているし、君を犬のところに連れていくこともできる。その代わり、手伝ってほしいことがあるんだ。今はお互い助け合えないかな」

見た目は怪物でこそあるものの、友好的な態度で接してくる悪魔は、ジョンに取引を持ち掛けてくるのですが…。

(ここまでストーリーの紹介は終わります。できたらこの先は実際に読んでみて欲しいです

 

内容はOTGWに近いダークなファンタジーで、こういうのが好きな人はすごく気に入るんじゃないかと思います。紳士的な悪魔(Devil)は、やっぱりOTGWのビーストを想起させますね。

骨とか悪魔とかホラーな要素はありますが、残酷でショッキングな描写などはないので、安心して読めるのも良いところです。

ただ、飼い犬の失踪という、ミステリー風な導入から始まってはいますが、謎がだんだんと解かれていって知られざる真実が明らかになる…というような理路整然としたミステリーでは全然ありません。最後まで読み終えても、かなり謎の多い話です。

「これはどういう意味なのか?」「なんでこうなるのか?」と作中の描写に明確な答えを求める人にとっては、あんまりピンとこないかもしれません。悪く言うと、思わせぶりな謎めいた描写ばかりの、奔放な筋書きです。

実のところ、本作って「夢の論理」で描かれていると思うんですよね。おそらく、内田百閒の夢小説みたいに、夢とは言っていないけど夢の中の出来事を描いてるんです。

有名な「不思議の国のアリス」には喋る動物がたくさん出てきますが、あれはアリスが見た夢という設定でした。本作にも喋るセイウチが出てきたりなんかして、「アリス」っぽいのですが、やはりアリスと同じく夢の話なんだと思います。

詳細は伏せますが、主人公のジョンは当初探していたものとはまったく違うものを得るんです。当初の目的は叶っていないんだけど、そのことについて何故かジョンは落胆したりはしていなくて、読んでいる側もなんだか納得してしまいます。そういう感覚が夢っぽいなあと思うのです。眠って夢を見ているそのときは、現実的にはありえないことが起こったり、自分がおかしい思考をしていても、それをヘンだと思わなかったりしますよね。その感覚を再現してるんだと思います。よくわからない部分が多いのも、夢だからそういうものなのでしょう。

ある種いきあたりばったりとも思えるストーリーなのに、それが読者をシラけさせる出来になっていないのは、一つ一つのシーンに緊張感があって、説得力のあるものになっているゆえですね。

本作の特徴的なのは、何か恐ろしいことが起こりそうな不穏さと、淋しくノスタルジックなムードです。OTGWの9話に登場するワートたちの世界も80年代くらいが舞台に見えましたが、マクヘイル氏は昔のアメリカに憧憬があるみたいです。上に画像をいくつか載せていますが、昔のアメリカンコミックを思わせるレトロなグラフィックが素晴らしいです。カッコいいし、どこか懐かしい。親しいものとの離別や孤独感を扱ったストーリーにも良くマッチしています。

普通に本屋で売ってるような本ではないし、英語版しかないので、是非読んでみて…とは気軽に言えないのですが、ダークな作風が好きな人や、もちろんOTGWのファンにもおすすめですよ。

【アドベンチャータイム】最終回でビーモが保管している品々には何があるのか

はじめに

アドベンチャータイムの最終回「冒険は続いていく」に描かれた未来世界では、ビーモはクラッグドア山の頂上に居を構える「ウーの王」と呼ばれる存在になっていました。

このビーモの小屋には、最終回までに登場したさまざまな物品が所せましと置かれています。すぐにそれとわかるような特徴的なものもあれば、説明されなければ気づかないようなさり気なくてちょっとしたものまで、本当に様々です。どんなものがあるんだろうと思わず小屋の様子をじっくり眺めたくなりますが、どれが何なのかを全て当てるのはなかなか困難です。

ありがたいことにアドベンチャータイムのスタッフであるSteve Wolfhard氏は、自身のtumblrにて最終回のビーモ小屋部分のストーリーボードを公開しており、ビーモ小屋の背景画に描き込まれた品々についての詳細を知ることができます。また、Adventure time Wiki最終回の記事にもビーモ小屋の保管品一覧が記述されています。

今回は、公開されたストーリーボードとAdventure time Wikiとを参考にしつつ、ビーモ小屋にはどんな物があるのかを見て行こうと思います。

公開されたストーリーボードに載っている物

https://64.media.tumblr.com/665276009977ecc58fca41b7d6a1bce1/tumblr_phwcsuQ1BW1rwtssmo4_1280.jpg

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(STEVE WOLFHARD氏のtumbler 2018年11月8日の投稿より)

・Crystal reader from Her Parents / 「両親にご挨拶」回のプリズム電報の読み取り機
・Flame King's hurricane lamp glass / フレイムプリンセスを閉じ込めたハリケーンラン
・James Baxter's past and future beach balls / ジェームズ・バクスターの使っていたビーチボール
・Jake's Dungeon Train hat / 「迷宮列車」でジェイクが被っていた帽子
・All princess crowns are random, who knows who they belong to. / 誰のものか不明なプリンセスのクラウン
・Cool Guy mug from Card Wars, hard to read,turned away. / 「バトルの鬼」回に登場したCool Guyのマグカップ
・Painting of an elderly and dignified Banana Man. / 年老いた威厳のあるバナナマン肖像画
・King of Ooo sculpture from Ocarina / 「オカリナ」回に登場したウーの王様の像
Busted music box from Me-Mow / 「ジェイク対ミーモウ」に登場したオルゴール(壊れている)
・Rainiconicopia from Paper Pete / 「図書館ウォーズ」に登場したRainiconicopiaの本
・Neddy locator(also busted) / 「ボニーとネディ」回に登場したネディ探知機
・Lemongrab's sound sword / レモングラブの音波剣
・LSP's "jewel" / ランピーのひたいに埋まっていた星
・Door Lord's hat / 「ぼくの大切なもの」回に登場したドア怪人の帽子
・Bricks from Jake the Brick / 「レンガな気分」回のレンガ
BMO's skateboard / ビーモのスケボー
・Ice King's drum, / アイスキングのドラム
・Betty's jumper cable / 「救世主」回でベティが実験に使ったケーブル
・Book of Royal Rules from The Silent King / 「ゴブリンの王様」回に登場したゴブリン王国の歴史書
・Random block from The Tower / 「頭の声」回に登場した塔の建材ブロック
・"Living" Fionna and Cake omnibus / 生命を得た「フィオナとケイク」のオムニバス本
・G,G,G, & G'shelmet / ゴブ・グロブ・グロド・グロ―ドのヘルメット
・Gold tooth from Gut Grinder / 「金ぴか強盗あらわる」に登場した金歯
Busted "timeless" clock,(no Finn) / 壊れたツリーハウスにあった時計(フィンの絵が無くなっている)
・Lady's translator / 「二人とも大好き」に登場した万能翻訳機
・Dirtbeer Guy's Jar / ダートビアの頭部
・A sign from"Shh!" / 「シーッ!」回でフィンが書いた筆談メッセージ
・Vault of Bones butt chest / 「燃えろよ燃えろ」回に登場した宝箱

Pods wand / 「フィンと豆の木」回に登場した魔法の杖
・Ice King's Isla de Senorita hat / 「彼女は島女」回のアイスキングの帽子
・Mug, smashed,from Puhoy / 「枕の国のフィン」に登場したジェイクお気に入りのマグカップ
Mind Games, by J. T. Dawgzone / J・T・ドーグゾーンの著書「Mind games
・The Jiggler's Casket, R.I.P. / ジグラーの棺桶(表面の「TJ」はThe Jigglerの意味のようです)
・Magic Man's dirt box / マジックマンの家に転がっている箱

 


 

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(STEVE WOLFHARD氏のtumbler 2018年11月8日の投稿より)
・Col. Candy Corn's tattered medal and Marcy's suntan lotion from Princess Day / キャンディーコーン大佐の勲章と「マーセリン&ランピー」回でマーセリンが持っていた日焼け止めオイル
・Vault of Bones butt chess / 「燃えろよ燃えろ」回に登場した宝箱
・SXY LMP plate from Trouble in Lumpy Space / 「コブコブ星で大騒ぎ」回に登場したメリッサの車のナンバープレート
・Betty's Sky Hooks 2 clip / 「救世主」回でベティが実験に使ったケーブルとクリップ
・PB's cat clock,the cat is long gone. / プリンセスバブルガムの猫時計(中の猫はいなくなって久しい) 
・Ice King's Drum / アイスキングのドラム
・Flame King's hurricane lamp glass filled with James Baxter's beachballs / フレイムプリンセスを閉じ込めたハリケーンランプと、ジェームズ・バクスターのビーチボール

・Basketball from Simon and Marcy / 「サイモンとマーシー」回に登場したバスケットボール
・Orgalorg cutout / オーガローグをかたどった木片
・Marauder's helmet from Boom Boom mountain / 「ブンブン山の思い出」に登場したマローダーの被っているヘルメット 
・stakes from Stakes / ミニシリーズ「Stakes」に登場した吸血鬼退治の杭
・Engagement Ring Princess's ring,and Tree Trunks and Mr. Pig's rings / エンゲージリングプリンセスのリングと、ツリートランクとブタさんの結婚指輪
・Super Porp box from Dark Purple / 「スーパー・ポープ」回に登場したスーパー・ポープの輸送箱
・War Horn,From this episode / 最終回「冒険は続いていく」でガム戦争の開戦を知らせた角笛
・half of Lemonhope's homemade harp / レモンホープの持っていたハープ
・A shard of Bronwyn's skateboard / ブラウニーのスケボーの破片
・Near unrecognizably rusted can of Softy Cheese / 「ある愛の物語」回に登場したSofty Cheeseの缶
・Snow Golem's wreath / スノーゴーレムの首飾り

 


 

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(STEVE WOLFHARD氏のtumbler 2018年11月8日の投稿より)

(シャーミーが身に着けているもの)

MARCY'S SHIRT, FROM I REMEMBER YOU. / 「君を忘れない」回でマーセリンが着ていたシャツ
・SIMON'S GLASSES←ONE LENS MISSING, / サイモンの眼鏡
・CANYON'S HEADBAND. / ビリーの元カノ・キャニオンのヘッドバンド

 


 

https://64.media.tumblr.com/4216c41350fc23d7642800941645c254/tumblr_phwcsuQ1BW1rwtssmo9_1280.jpg

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(STEVE WOLFHARD氏のtumbler 2018年11月8日の投稿より)

・Some knives from knife storm from Rainy Day Daydream / 「家の中で大冒険」回で降って来たナイフ
・Smashed and glued bibimbop bowl from Apple Thief / 「りんご泥棒」回でビビンバをいれたボウル
・Bacon Pancake skillet / ベーコンパンケーキを焼いたフライパン
・Tattered birthday banners from Ocarina / 「オカリナ」回に登場したキムキルワンの誕生祝いの幕
・Penlight from Wake Up / 「目覚めの時」回でプリズモがくれたペンライト
・JAKE JR'S BABY BLANKET / ジェイクジュニアを包んでいた毛布
・VIOLA'S NECKLACE / ヴィオラのつけていたネックレス
・The missing part of the treehouse painting / ツリーハウスにかざってあったタペストリーの紛失していた断片部
・One of Carroll's never seen elf drawings / 最終回EDでキャロルが描いていた絵の一枚
・T.V. 'S RUINED BERET / T・Vの被っていたベレー帽
・One of the Holly Jolly Secrets VHS tapes / 「素敵なクリスマス」回に登場したアイスキングのビデオテープの一本
・Forest Wizard's robe / 森の魔法使いが着ているローブ
・Box Prince box / 「段ボールプリンス」に登場する箱
・THE TAROT CARD CHARIE SHOUS DADOY MUCHTER CARD WARS / 「父と娘のカード・ウォーズ」回でチャーリーがビーモに見せたタロットカード
・Bufo's hats / 魔法使いブフォの帽子
・A purple bootie,similar to Jake's from the pilot. / パイロット版でジェイクが履いていたのとよく似た紫のブーツ
BMO's cone crate, feat.The Maid and / 「交錯する世界」に登場した「メイド」

BMO's cone crateが何のことかちょっとよくわかりませんでした。「フットボール」回でビーモが被ったカラーコーンと、木箱ってことでしょうか?

・Moe's memory drive / モオのメモリードライブ
・AMO / エイモの残骸
・Ice King's blanket / アイスキングの毛布
・Wizard Student robe from Wizard / 「魔法使いになりたい!」回に登場した魔法を学ぶ生徒のローブ
・Dried out, flaking, salvaged grass arm from Escape from the Citadel, with a piece of crystal stuck to a clay still. / 「シタデル」回でちぎれたフィンの草の手と、くっついているクリスタル
・Magic Man's blanket (was on top of his pack,now unrolled and dirty) / マジックマンが背負っていた毛布

ストーリーボードには載っていない物

これまで見てきたストーリーボードには載っていない保管品もあるので、それについても触れておきます。

Madman Entertainment/『Adventure Time: The Complete Collection』より
(C)Cartoon Network.A TimeWarner Company.

・ミスターフォックスの頭骨

・「僕らの車」回に登場したトラック「イカしたダニエル」のキー

 


 

Madman Entertainment/『Adventure Time: The Complete Collection』より
(C)Cartoon Network.A TimeWarner Company.

(ベスの左上)

・「ミネルバとマーティン」回に登場したパンを作る棒

(右の棚付近)

・「3つのバケツ」回に登場したブブゼラ

・「父ちゃんは一生懸命」回に登場したママの子育てマニュアル

・「ユーモアのセンス」回でフィンたちが製本した「BLE」

 


 

Madman Entertainment/『Adventure Time: The Complete Collection』より
(C)Cartoon Network.A TimeWarner Company.

・ホットドッグプリンセスの王冠

 


 

Madman Entertainment/『Adventure Time: The Complete Collection』より
(C)Cartoon Network.A TimeWarner Company.

・ジェイクのヴィオラ

・「コブコブにメロメロ!」回でビーモたちが遊んでいたボール

 


 

おわりに

以上、ビーモの小屋にある保管品の詳細でした。

色んな物が保管されているビーモの小屋ですが、実は無いものがあります。ストーリーボードに「Of course I'm open to other items! For the most part I'm trying to get small stuff(like, not Simon's letter's to Marcy) and NOTHING of Finn's. (LIKE, NO SWORDS.HAT, ETC.)」と書かれているように、マーセリン宛のサイモンの手紙、そしてフィンの所持品(剣や帽子など)は含まれないと指定されています。サイモンの手紙が無いのはマーセリンが持っているからだと考えられますが、どうしてフィンの所持品も無いのでしょうか。想像するに、ビーモがこうして思い出の品を収集し始めたころにフィンはどこか遠くに行っていて、そのままビーモの知らない土地で死去し、それでビーモはフィンの所持品を手に入れることができなかったとか、そういう裏設定があるんじゃないかと思います。その点を踏まえると、シャーミーとベスがフィンの義手をビーモの元に持ってきてくれたことが、より感動的で重要な出来事に思えてきます。この小屋に唯一あるフィンにまつわる品は、この義手だけということになりますから…。

また、少し未解決の点がありまして、Adventure time Wikiには「A copy of the Heat Signature set of movies」、つまり、「恐怖の潜水艦(「ヴァンパイアの修行」回に登場した映画)」のコピーもビーモ小屋にあると書かれているのですが、どうもそれらしいものが見つけられませんでした…。「これだろう」とわかる方がおられましたら、教えて頂けると助かります。

 

 

 

【アドベンチャータイム】人の子フィンはミュータント?

アドベンチャータイムのキャラクターの顔は独特です。

主人公フィンの顔は、鼻と眉毛がなくて目も小さく描かれていて、とてもシンプルです。

実は、このフィンの顔について、アドベンチャータイムの設定資料集である「the Art of Ooo」を読むと、原作者のペンドルトン・ウォード氏はこんなことを語っています。

 

Pen Ward: Everything on Ooo is irradiated and mu-tated from the war. That's why there is magic, that's why Princess Bubblegum is made out of gum, and that's why Finn has little black dots for eyes. They're all mutants. But I also drew those dot eyes because I thought they were cute. Simple, minimal features appealed to me... 'cause they were cute, and I like cute-lookin' stuff.

ペン・ウォード氏:ウー大陸のものはすべて戦争で放射線を浴びて、ミュータント化されています。だから魔法があり、プリンセス・バブルガムはガムでできていて、フィンの目が小さな黒い点になっているんです。彼らはみんなミュータントなんです。でも、私がこの点の目を描いたのは、かわいいと思ったからなんです。シンプルで最小限の機能しかないのが魅力的で、かわいいし、私はかわいらしいものが好きだから。

(『the Art of Ooo』78ページより)

(※英語はあまり詳しくないので翻訳サイトを参考に訳しています。間違っとったら教えてください)

 

なんと、フィンのあの目は、彼がミュータントだからなのだそうです。

まあ、ペン氏の発言としては後半のほうが重要で、目を点で描いたのは、第一に「かわいいから」という理由。そもそもアドベンチャータイムが核戦争後の世界って設定も、当初からあったものではなく、「燃えるビジネスマン」回あたりから思いついたそうですし、フィンたちがミュータントであるという設定は飽くまでも後付けですね。核戦争以前の人間であるはずのマーセリンやサイモンの顔もフィンと同じ「点の目」で描かれてますし、それほど徹底されている設定でもないようです。

しかし、このペン氏の発言を踏まえると、「フィンの願い」「ジェイクの願い」等に登場するファームワールドの人々が、はっきりとした大きな目鼻を持っている理由がわかります。

マッシュルーム爆弾が爆発しておらず、ミュータント化していない本来の人間の姿がこれなのでしょう。

Madman Entertainment/『Adventure Time: The Complete Collection』より
(C)Cartoon Network.A TimeWarner Company.

ジェイクはファームワールドのフィンの顔を「全然イケてねえな(mad uglies)」と評し、自分(犬)の姿についても同様に酷評していましたが( I'm mad uglies too!)、すっかりミュータントしかいなくなった世界からすると、かつての生物はもはやヘンテコにしか見えないという美的感覚のズレが示されていて面白いですね。

 

(余談)

↓フィンの顔が単なるデフォルメでなく、実際にああいう造作だとすると、現実にいたらこんな風に見えるだろう…という3Dモデルを作っている方がいました。怖い!